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太郎、習い事を始める。

by Vege Sato

太郎が習い事を始めた。今月から一気にふたつも。理由は二つある。

1)幼稚園に通っていない太郎の、来春に迫った小学校入学準備

2)彼の祖父(ベジ父)の三回忌(丸二年)を終え完全な喪明け

だ。補足説明をすると、まず一つ目。幼稚園に通っていないことでのデメリットを、たった数ヶ月間で、たった週二回程度で、完全には無理だが効率的に補いたい。ちなみに通わせなかった理由を簡単に述べると、僕がせめて今くらいできるだけ一緒に居たかったことと、自分自身が幼稚園を、まさしく幼稚で大嫌いだったこと。

続いて二つ目。二年間に渡って延々メソメソしていたという意味ではなく、三回忌を境に、いま生きている特に子供に一族が100%の意識を傾ける。節目節目以外は、先祖の供養を、子孫皆々が今日を誠実に懸命に生きることに全神経を注ぐことをもって果たしていく。

そのためには同世代がうじゃうじゃいる外的な環境に太郎を放り込むことが一番だと思っただし、仏様のことは杓子定規にいかないぶん日々の生活に具体的な変化をもたらすことが適当だと考えたのだ。

裏を返せばここに来て習い事を始めるにあたり、特に「何が何でもこれを」なる対象選びもなければ、「何が何でもここに」なる教室選びもしていない。ただし「どこでもいいや、なんでもいいや」というのも逆に取り留めないので、『何をやるか』において三つ、『どこでやるか』において三つ、以下の通り考慮した。

『何をやるか』

1)世界的に、いま流行っていて人口も多い

2)「走る」「跳ぶ」「不確実」を満たしている

3)個人でやるものでなくチームでやる勝負事

『どこでやるか』

1)教育理念が根性論的でなく理論的

2)教育方針が保守的でなく革新的

3)通学がクルマで30分以内

で「何を」「どこで」始めたか。ここは僕がくどくど説明してもまだ初めて一ヶ月もたたないので単純に挙げておく。

1)T3 Japan(サッカー)

2)ERUTLUC(バスケットボール)

興味がある方は、上記をタップ(クリック)すると各スクールのHPに飛ぶのでご覧になってみてほしい。

息子が習い事を始めるのは、父親である僕にとってもほぼ初めての体験だ。(ここで ”ほぼ” と書いたのは、実は二年ちょい前に数週間だけサッカーを習い始め、その直後に僕の父が急死し転居を余儀なくされたのですぐやめているから)

話を戻すと、父親にとってもこれは変化だ。僕のモットーとして、親は子供に日々生じる成長や変化に対して鋭敏に反応と対応をすることが大切だと信じているので、太郎が習い事を始めたことも『なんとなく』流れでスタートしてはならない。

むしろ『なんとなく』始めていいのは子供の方であって、親は、それがバレないように注意しながら『しっかり』と役割を『設定』し、方針を『表明』し、加えてその役割や方針を『修正』し続けなければならない。逆にいうと、自分の修正に生じるリスク(挑戦)を承知しなければならないし、判断を誤ったした際のロス(失敗)を理解しなければならない。

今回の大変化に際し僕が初期設定した役割は、

「練習に自分もなるべく足を運び、そこで表面化した様々な課題に僕も一緒に取り組むことでサポートすること」

要は、課題の認識と、復習の相手。続いて、僕が所信表明した方針は、

「スクールでの練習中は親の気配を消す。ただ目立たず見守り、声掛けず指図せず、息子に親の存在を忘れさせること」

要は、出しゃばるな、良かれと思うな。

とりあえずサッカーは週二日(各50分間)、バスケは週一日(60分間)、視野が狭くなったり体の使い方が偏るのは嫌なので、同時に二つを始めた。もちろんそれぞれのスクールには、サッカー命の子やバスケ一筋の子ばかりがいる。しかも上手い。だけど太郎はこれからも、僕とスケボーするし、僕とランニングもするし、ヨガ風な逆立ちもする。

いずれも今月から通い始め、数回ずつを終えた。太郎はとても楽しそうだ。手前味噌ながら、悪くないタイミングで悪くない取り組みができた気がしている。太郎の緊張している様子や、太郎の挑戦している表情や、太郎のイキイキした仕草からそれを感じる。もちろん尋ねても「めっっっっちゃ楽しい!」と言っている。特定のお気に入りの友達ができたわけでもなく、いずれにおいても約一時間をひたすらボールを扱って飛んだり跳ねたりしているだけだが、それがたまらなく爽快なようだ。

数ヶ月でやめてしまうかもしれないし、どれかが太郎の青春を彩るかもしれない。本当の意味で僕は「どっちでも良い」くらい、本人ではない僕なんだから決めつけずにいたい。それでいて同時に、本当の意味で僕は「これが生きがい」くらい、本人ではない僕だからこそ客観的目利きでいたい。この非常に両立の難しい二点を兼ね備えたサポートをこれを機に始めて見ようと思う。外注に任せっきりでは幼児は育たないし、かといって親の顔色をうかがっているようでは本人は学ばない。

そのためには親も、子供と同じペースで挑戦し続け、失敗し続け、進化し続け、成長し続けることが最低条件になってくるのは間違いない。

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